経験者は語る、転職活動ではずる賢くなることも必要

北海道内でリハビリ専門職を務める30代男性です。新卒で生活期リハビリの病院へ就職後、別の視点から患者様と向き合いたいと思い急性期病院へ転職しました。そこには長く務める予定でしたが、内部事情により職場の環境が大きく変わったため、勤務内容と給与面で落ち着いて仕事に取り組める今の職場へ、約2 年近い就職活動の末に転職しました。今まで 2 回の転職経験ですが、みなさまの為になる情報をお伝えしたく書き残すことにしました。

転職活動の第一歩「就業規則をこっそり確認」

まずは、就業規則の確認です。
小規模な施設ではない限り(法律では10人以上)、就業規則を定め職員が見ることができることが法律で決まっています。ここで大切なことは『見ることができる権利』があることです。ですが、就業規則は『見づらい環境』にあるのではないでしょうか?上司の机、事務長の机などにあり『勝手に見てはいけない』と思ってしまう場所にあることが多くあります。ですが、見て良いのです。その時、私や同僚が言った見る理由がこちらです。
「給料の締め日を確認したいので」
「今回の昇級額が去年と違うので確認したい」
「産休育休の制度を見直したい」
どれも本当のことではありませんが、正当な理由であり誰にも迷惑のかからないものです。後になって「そういえばあの時」と思われる事もありますが、その程度で済むでしょう。そして、就業規則で必ず確認するのはこちらです。
・退職の申し出日は何時までか
・退職の申し出前からの就職活動を禁止していないか
・退職金の支払い額と支払い日
・ボーナスの減額はどのくらいか
どれも法律に規定のあることですが、就業規則がある場合は会社の就業規則が優先される内容です。

働きながら転職活動をしましょう

就業規則の確認をしたら、または確認と並行して就職活動をしている方が多いかと思います。就職活動については、多くの同業の方が方法を紹介しているので私の経験からは2点に絞る事にします。
・学生時代の知人より働いてからの同僚や知り合いの情報が重要
・給与は就職先の書面で確認をする
あくまで経験上ですが、学生時代の知人は『働く前の自分』と多く接していて、働いてからの同僚や知り合いは『働いている自分』と多く接していることです。つまり、働く環境に合うか合わないかの判断が働いている自分を知っている人の方がより正確になります。もう1つの給与の確認です、元同期の同僚といえど学歴で基本給が、職務経験で手当が異なり、数万円の差になる事もあります。口頭でのやりとりのみでなく正確な情報は紙面で確認する方が安全です。

職場への退職の報告は転職先の内定が決まってから

転職先が紹介や転職サポート、または自身の就職活動で決まった後には、いよいよ今の職場との退職時期の相談になります。退職の相談は転職先の内定がもらってから行いましょう。「遅いでのは?」と思われるかもしれません。ですが、退職の相談を行ってから『引き止め』や『肩身のせまい思い』、『引き継ぎ』に急かされながら行う転職では気持ちがもちません。その気持ちで転職先が未定では焦って良い条件の転職先を見逃すかもしれません。また更に悪い場合には、転職先の手違いで給料など待遇条件が異なる事、転職そのものが無かったことにならないとは限りません。内定を出す前には転職先の誰にも責任は発生していないのです。全て「仕方がなかった」で済まされてしまいます。そうなった時に今の職場も失うことになるのは自分自身なのです。

退職願は直属の上司へ、他の親しい上司へは口頭で

そしていよいよ退職願の提出になるでしょう。職務規定にある役職者に提出しましょう。これは社会人の常識でもあります。プラスするとしたら、以下の2点になります。
・提出する直属の上司の他に口頭でも伝えておくこと
・日付け入りの退職願のコピーを保管しておくこと
これは、直属の上司の他に信頼できる上司がいる場合には口頭で申し出ても良いのかもしれません。実際に私も行いましたが、退職願が上司の机の中で温まることもあります。後になって「提出が遅いよ」と行き違いになることもあります。その時に信頼できる人は確かに申し出たという証人になってくれることがあります。あくまで『信頼できる上司』に伝えると良いですね。もし、できない場合には日付入りの退職願のコピーを手元に残しておくと上司の「こんな急に言われても困る」といったお決まりの引き止めへの対処にもなります。

丁寧な引き継ぎで円満退社

退職日が決まったあとは業務の引き継ぎです。引き継ぎのポイントは以下の3点です。
・期日内に
・業務の全ての内容を
・引き継ぎ(口頭で直接)、行えない場合は書面を残しましょう。
期日内に行うことは常識であり、有休消化中に無理に出勤する必要はありません。そして、全ての業務内容を引き継ぐことです。直接の業務ではない幹事会や小銭の処理も全てです。この医療業界はせまい世界でどこへ移っても、以前の職場とのつながりはあります。「あの人は引き継ぎもしないまま退職した」との噂が流れれば、新しい就職先でも「いい加減な人」と信用が下がりかねません。実際に私は引き継ぎ相手の後輩が「多忙になるから引き継げません」と難色をしめされた事、引き継ぎ相手が長期休暇に入ってしまった事から、マニュアル形式の書面を作成し、上司の添削を受けて職場に残すことにしました。もちろん、直接引き継げなかった全ての業務分ですから、作成日数は10日程度はかかりました。大変でしたが、おかげで有休消化中の呼び出しや電話もなく有意義に過ごす事ができました。
直接引き継ぎ相手に伝えきれない場合は書面を残すことをお勧めします。

転職経験から学んだこと

以上の私の転職経験をまとめますと、希望する就職先が見つかるまでめげずに転職活動を行いことと、転職先が決まったとは落ち度を問われないほど正確に退職の手続きと引き継ぎを行うこと、そして万一のトラブルに備え退職願いの控えや直属の信頼できる上司にあらかじめ伝えておくなど予防を行うこと、この3点に尽きると思います。
立つ鳥あとを濁さずとの言葉が昔からありますが、私は引き継ぎのあと、職場で自分の関わった場所の大掃除をさせてもらい退職しました。気持ちの面もありますが、ここはもう新しく働く人たちに使ってもらうという気持ちを込めて掃除したことで、潔く、あとを濁さず旅立てたと思います。

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